ひび訳:MtG

マジックの日英対訳を日々(?)楽しんでいきます。
英文の魅力。翻訳の魅力。MtGの違った楽しさが伝わりますよう。


0018_01
Uninvited Geist / 招かれざる霊 (2)(青)
クリーチャー — スピリット(Spirit)
潜伏(このクリーチャーは、これより大きなパワーを持つクリーチャーによってはブロックされない。)
招かれざる霊がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えたとき、これを変身させる。
2/2
A slow knock at midnight is best left unanswered.
真夜中のゆっくりとしたノックには答えぬが吉。
『イニストラードを覆う影』(SOI, 1st, 2016) Uncommon
0018_01
Unimpeded Trespasser / 阻み難い侵入者
〔青〕 クリーチャー — スピリット(Spirit)
阻み難い侵入者はブロックされない。
3/3
Knocking was simply a formality.
ノックをするのは形ばかり。

『イニストラードを覆う影』(2016) のアンコモン。

第1面は新たな回避能力である潜伏を持っており、パワーが3以上のクリーチャーにはブロックされません。裏返れば青お得意の「ブロックされない」にグレードアップし、パワー3のクロックを刻み続けます。

すでにデザインでも言及されていますが、潜伏はやはり分かりにくい印象を受けます。リミテッドでもそこまで活躍した覚えはないですし、あまり積極的に採用したくもありません。この阻み難い侵入者は裏返ればブロックされないのでその点では強力ですが、どこまで上手く行くでしょうか。

そう考えると、「ブロックされない」という能力の調整はやはり難しいようです。かつて幾度となく「ブロックされない」クリーチャーを対処できずに殴られ続けて負けることがありましたが、これを改善するために、プロテクションが常盤木から落ちたり、潜伏や、「パワー2以下にブロックされない」通称「威圧」などが開発されています。それでも、「ブロックされない」という分かりやすい能力と比べると把握しづらく、今後もウィザーズの苦闘は続きそうです。やっぱり飛行はすごい。


能力の調整は置いておくとして、このカード自体は効果とフレーバーがすばらしく一致しています。ゆっくりとしたノックを行う幽霊も、裏返れば扉など無視して入ってくる。両面カードゆえの芳醇なフレーバーです。日本語にはあまり表れていませんが、カード名も"uninvited"と"unimpeded"で対になっていますね。

フレーバーテキストとしては、裏面の訳が秀逸だなと思います。

Knocking was simply a formality.
ノックをするのは形ばかり。

英文の直訳は"ノックすることは単に形式である"。この"simply a formality"を「形ばかり」と訳しているのはぴったりです。日本語固有の表現に英語の表現を当てはめるのは、見た目は簡単でもなかなかできません。ある種のひらめきの勝負かもしれません。


寒すぎてタイプする手が進みません。

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